ホーム> 唐戸市場の魅力
唐戸市場はふぐの市場としてはもちろんのこと、タイやハマチの市場としても有名です。地元の漁師さんたちが獲得したり育てた魚も直接販売しており、地方卸売市場としては全国的にも珍しい販売形態を行う市場です。農産物の直売所もあり、漁業者や農業者が軒を並べて販売しています。また、あらゆる食材を取り揃えた「総合食料品センター」としての役割も果たしており、季節を織り成す食材で活況を呈しています。
現在は、毎週末と祝日に「活きいき馬関街(ばかんがい)」を開催中です。この「馬関街」は魚食普及を目的に魚を楽しんで食べてもらうための飲食イベントとして開催しており、旬の魚をリーズナブルにお買い求め頂けるほか、多数の海鮮屋台が出店し、出来立ての魚料理を味わって頂ける、目にも舌にも楽しいイベントとなっております。
唐戸市場は「関門の台所」として、地方卸売市場及び交流市場としての役割を担い、訪れる人々の食生活に寄与するため、伝統を守りつつも新しい試みにチャレンジしています。
今度は是非、唐戸市場へいらっしゃい!
唐戸市場をより楽しむための散策術、それは「会話のある買い物を楽しむ」ことです。
最近では一大グルメブームに乗って、若者はもちろん、外国人観光客にも人気の観光スポットになっている唐戸市場ですが、この市場の真の魅力は、実は“安くておいしい魚”よりも、“市場で働いている人たちとの会話のある買い物”が味わえることです。
市場は、朝7時までは玄人さん、9時以降は素人さんで混み合いますので、狙い目はその間の7時~9時頃です。
市場は働く人たちの熱気でいっぱいです。あちこちから聞こえてくる笑い声やかけ声は、聞いているだけでワクワクします。おいしいものを探したり食べたりしながら、市場で働く人たちとのおしゃべりを楽しんで下さい。見慣れない魚や食べた事のない食材に出会うのも市場の醍醐味です。活気にあふれた市場内を散策しているうちに、心も体も元気になっている事に気がつくでしょう。まさに唐戸市場はだれもが元気になれる「福招き市場」なのです。
この度、唐戸市場では訪れる皆さんに市場をもっと楽しんで元気になってもらい、さらにご利益があるようにと唐戸市場のシンボル像の福招金(フクマネキン)を設置しました。
また、「魚食塾」を開催しており、唐戸市場で魚を美味しく食べる技を伝授します。魚料理に挑戦するときめきと充実した感動はワクワクした思い出としていつまでも心に残ることでしょう。
大人の買い物をしに、さぁ 唐戸市場に出かけましょう。
交通の要として古代より栄えてきた唐戸周辺は、明治に入ると海外貿易の拠点として隆盛、各国の領事館や外国商社の代理店、銀行などが軒を連ねる町並みが形づくられてきました。現在の唐戸町は、港湾機能強化をめざして1894年~96年(明治27~29)に行われた唐戸湾(田中川河口)の埋立て工事によって生まれました。
人が集まるところには物が集まり、1909年(明治42)の唐戸路上での野菜・果物の販売の公許に続き、1924年(大正13)には魚市場が阿弥陀寺町から移転して「唐戸魚市場」が発足しました。1933年(昭和8)には、現在の唐戸市場の基となった「魚菜市場」が開場、1976年(昭和51)には食料品小売センターが開業しました。1979年(昭和54)には地元の生産者を中心とした唐戸朝市がスタートしました。
この間、下関市による唐戸地区の整備事業が進み、1986年(昭和61)カラトピア、1992年(平成4)カラトコア、1994年(平成6)市営赤間駐車場が完成し、1995年(平成7)4月からは「唐戸市場朝市」が始まりました。
昭和30年代後半から経済活動と流通の近代化が進む中で、敷地が手狭になり、さらに施設の老朽化と交通事情の悪化により市場機能の低下を招くに至り、これらの諸問題を解決するため、新市場の建替えを行い、2001年(平成13)4月に新築移転しました。2009年(平成21)には発祥100周年を迎え、海響館・カモンワーフと共に下関市を代表する観光地として賑わいを醸し出しています。